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加重移動
オンロードバイクのコーナリングでは、操縦者の体重をインに向けることで、極力浅いバンク角でコーナリングを行う。いわゆるハングオンってやつだ。これは、タイヤのグリップを最大限に発揮させつつ、強い横Gに耐えるための合理的かつ美しいライディングフォームである。
一方、オフロードで有用なリーンアウトにおいては、横方向の加重移動は極力行わずに、上体は垂直を保ち、腕の力でバンク角を制御してコーナリングする。余談だが、結果として、同じRコーナーを同じ速度で旋回する場合には、リーンアウトの方がよりバンク角となる。
では、オフロードでは加重移動が不要かというとそんなことはない。
ミューの低いダートにおいては、前後の加重移動をスムーズかつ的確に行うことが速くなる秘訣である。
...ということを今日思い出した。
今日走った御荷鉾林道では、前半なかなかダートが現れずに、支線などを試してみたりした。ところがこの林道は稜線を走っているため、必然的に下りとなる。また、支線だけに、砂利のサイズも大きく、路面も荒れも大きくスリッピーである。この手のダートでは、前後移動の出来不出来が速さ、というより安全性に大きく影響する。
つまり、前に加重した状況でブレーキングすると簡単にロックしてしまい減速できないずコースアウトしてしまう(今日は二回ほど壁に当たった)。これと同様、加速時も後輪にトラクションを与えると行った意味で、後方に体重移動を行う。一方、コーナリング中は前輪に加重がないと安定しない。つまり、コーナーの進入、旋回、加速で後前後とリズム良く加重移動を行う。
途中から、頭では理解しているつもりにはなったのだが、いざ実際のコーナーになると、なかなかうまくはいかない。
堅いオフロードブーツでリアブレーキの感覚がよくわからんというのはあるかもしれないが、それ以上に、まだXR250に身体を預けきれるほどの信頼関係ができていないのが一番の理由なのだろう。
梅雨があけたら、一度、コース走行でもしてみる必要がありそうである。
by honda_xr250 | 2004-06-06 18:45 | 未舗装路話題
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なかのひと