前回の紹介では、高麗川駅からポッポ道経由で太平洋セメント埼玉工場に到着したところまで紹介した。今回は、その続きである。
工場内の軌道は追えるわけもなく、工場周囲を回遊してみる。
セメント工場の施設というのは、巨大の一言につきる。こんな巨大なものをどうやって作ったのか、故障したらどうやって直すのか、とか、余計な心配をしつつ自転車をこいで裏手に廻ってみる。
林立する工場街をうねうねと走りながら唐突にコイツが姿を現す。(地図3)
これは、どう見てもガードである。高麗川側は路面の水準で軌道が走っていたのだが、こちらは高架だったのか。
ガードをくぐり自転車を止め、軌道にのぼってみる。
ガードをくぐるときに、妙に幅広だなとは思ったのだが、上ってみてびっくり。複線敷設されている。とはいえ、複線が続く訳ではなく、片側の路線は、この部分で車止め。
やはり線路が敷設されているというのは、なかなか楽しいものだったりするのであるが、とりあえず一度降りて、先に進んでみる。と、間もなくこれである。(地図4)
先のガードとは異なり、ガードをくぐった先は、なんとなく私有地というもの。
上ってみると、このあたりには既に線路はなく、パイプが軌道をのびている感じであった。
そして、高架軌道の終わりは突然訪れる。(地図5)
ガードの所でスパッと切られたかのように高架軌道は終わりとなる。
ここからは、中東京変電所の多彩な鉄塔が視野に入ってくる。鉄塔ファンの私としては来なれた場所なのだが、まさかこのあたりが廃線軌道とは思わなんだ。
ということで、第二回はここまでとする。最終回は東武越生線との合流部に迫りたい。