昨日は、予告と小さい写真だけ掲載してみたが、「高坂」と写真で気づいている方もいる通り、廃線探索に行ってきた。その名も
秩父鉱業高本線・日本セメント東松山専用線(Wikipedia)なる、全長5.5kmの鉱業専用線である。
で、全長5.5km程度の旅をもったいつけるわけでもないのだが、何回かに分けて紹介する予定。
なお、「高坂 廃線」とかで検索すると、先達の情報が色々とでてくるので、参考とされたい。
ルートのGoogle Mapsはこちら
第一回目の今回は「旅立ち編」としよう。
出発地点は、東武東上線の高坂駅である。
「旅立ち」という割には、自宅を出て駅前ロータリーに到着したころには、既に20km近く走行してヘロヘロだったりもしたのだが、ここ数ヶ月、うじうじと気にしていた廃線の起点にようやくつけたのである。胸が踊る感じで、線路沿いを下り方面に進む。
東上線の線路が右に切れ、道路と離れつつある時に、ふと、道路脇の緑のレーンが気になった。なるほど、これがあれだな、とUターン。駅端の踏切(地図1)から撮ったのが、この写真。
線路の左側の緑のスペースがわかるだろうか、これが軌道に違いない。
この軌道にそって進むと柵にはばまれて、さらに緑のレーン(地図2)がつづく。
木に挟まれたトンネル状に軌道は続いている。無駄な雑草もなく手入れされているかのような軌道。線路や枕木こそないものの、しっかりと砂利がひかれており、明らかに軌道であったことを物語っている。
この軌道をしばらく進んでいくと公道にぶつかる(地図3)。公道の交差部分には、コンクリートの踏み台上のものが。鉱業専用線なのでホームってことはないと思うのだが、荷揚げとかする場所だったりしたのだろうか。
さらに軌道を追跡すると、また、公道との交差点(地図4)にあたる。ここは、交差点手前にコンクリの塀のようなものが残っていた。なんとなくだが、踏切だったのかなあなどと思いを馳せてみる。
ここまでは軌道、ないし軌道に沿って走ることができたのだが、ここからは軌道沿いのルートが通れず、迂回してみたところ、すっかり軌道をロストしてしまった。
さて、旅はここで終わってしまうのか?
次回は、「関越道を越える」の予定。